つい最近まで、自分にはなかなかカタログスペックから差が見えにくかったニコンのコンパクトデジカメなんですが、近頃ようやく違いが見えてきたんで店頭で触ってみたりしたことなども踏まえつつメモ的にまとめてみる。
気付いたら随時修正とか入れるかも。

クラス最大の510万画素機。一見、特徴に乏しいようだが触っているとむ、む、と唸らされる魅力がある。

ズーム

38〜114㎜相当(35㎜換算)の3倍ズーム。

AF

5点測距。マニュアル99点選択可

マクロ

ワイド端4㎝のみ

電源

専用充電池。公称150枚

撮影感度

ISO64〜200のオート及び最大400までのマニュアル設定可。

撮影感度のマニュアル可は有り難い。……まあ、本来はあって当然だとも思うんですが。
露出補正がマルチセレクターから直で可。
小さい(1.5インチ)が高精細で見やすい液晶モニタ。いや、本当に見やすいんだって。
コンパクトだがかなりしっかりと掴めるデザイン。質感も非常に良い。あと、やっぱりブルーだろ、ブルー。この押さえ気味で上品な青が非常に良い。

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この中では電源周りが最も弱いかも。実用範囲内ではあると思いますが。
基本的にオートのみでマニュアル的な撮影がほとんど出来ないのは残念。


この中ではスペック的に最も明確に違いが判る36〜300㎜相当の8.3倍ズームが最大の特徴か。400万画素。

ズーム

36〜300㎜相当の8.3倍。

AF

5点測距。マニュアル5点選択可

マクロ

ズーム全域で可。ワイド端1㎝〜テレ端1m

電源

専用充電池及びリチウム電池2CR5。公称240枚及び360枚

撮影感度

ISO50〜200のオート及び最大400までのマニュアル設定可。

全域マクロはかなり使えそう。テレ端でも明るめのレンズもなかなか好感触。
露出補正がマルチセレクターから直で可。

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このクラスでオートのみなのはどうかと。絞り優先やマニュアル露出が欲しかったところ。大きさについてはズーム倍率のこともあり許容範囲だと思う。
もう少しワイド側が欲しかった。


これだけいわゆる「ちゃんと持ててちゃんと撮れる」のナイスグリップ系列と違う。けど良いカメラ。なにげに前面から見た印象と背面から見た印象が結構違う。スリムでシンプルな前面と操作部のごつい背面。320万画素

ズーム

35〜105㎜相当の3倍。

AF

5点測距。マニュアル5点選択可

マクロ

ズーム中間位置で4㎝

電源

専用充電池。公称200枚。リチウム電池CP1も可とあるが入手困難。忘れた方がいい。

撮影感度

ISO50〜200のオートのみ。

これで意外と多機能。かなり遊べそうな機能てんこ盛り。
マクロがワイド端でなくズームの中間域で使えるので使い勝手が良い。テレ側(のみ)のマクロよりは、かえってこのくらいの方が使いやすいかも、とも思ったり。
露出補正がマルチセレクターから直で可。

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オートのみの感度設定。これで撮影感度のマニュアル設定が出来れば文句無しなのに……


ミラーブラックはかっこいいなあの400万画素。

ズーム

35〜105㎜相当の3倍。

AF

中心1点。

マクロ

ワイド端4㎝のみ

電源

単三アルカリ・単三オキシドライト・単三ニッケル水素電池及びリチウムCR-V3可。

撮影感度

ISO50〜200のオートのみ。

電源周りでは最強クラスか。幅広く使え、CR-V3を使えば持ちも良い。
あと手に吸い付くようにしっかりと持てるデザインはこれだけでも価値有り。

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フラッシュ充電時に液晶モニタが消えるので使い勝手をかなり損なう。前機種のE3100では無かっただけにこれは後退と言わざるを。
露出補正がメニューボタンから呼び出す必要有り。
オートのみの感度設定。


その前の機種。私が最初に買ったデジカメ。まあ参考までに。320万画素。

ズーム

38〜114㎜相当の3倍。

AF

中心1点。

マクロ

ワイド端4㎝のみ

電源

単三ニッケル水素電池及びリチウムCR-V3。アルカリは実質使用不可に近い。

撮影感度

ISO50〜200のオートのみ。

やはり手に吸い付くようなデザイン。

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アルカリが使えないのは単三使用としては少々痛い。
露出補正がメニューボタンから呼び出す必要有り。
オートのみの感度設定。

総合

ニコンの現行のCOOLPIXシリーズ全てに搭載されているベストショットセレクタBSS)が非常に使える。連写した中から最も手ぶれの少ない画像を自動的に記録するもの。いわゆる手ぶれ補正とは違うが、手ぶれ対策の一つの手段としては有効かと。また、連写によるメモリの圧迫を押さえ、撮影後の選別の手間も省いてくれる。手ぶれしやすいところでは常用したい。
グリップ、ズーミング等基本的な操作性が非常に高い。要するに使っていて気持ちがいい。これ、結構重要だと。「ちゃんと持ててちゃんと撮れる」のはそれだけで一つの価値だと思う。

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AF補助光がかなりキツイ。ちょっと薄暗いところでは容赦無く被写体を真っ赤に照らし出す。シーンモード(ミュージアム等)により止められるのだが、これのみで止められないのが残念。
これらのクラスだとほぼオート撮影のみしか出来ないのは残念。マニュアル撮影が出来るものとなると、一気に10万円クラスのハイエンド機になってしまう。その中間のクラスが欲しいところか。
あと、全般に背面の液晶モニタが小さめな傾向有り。

追記
撮影感度のマニュアル設定が必要なのは、単に高感度が欲しいだけでなく、三脚に据えて風景やマクロ撮影とかする際低感度にして高画質を得るためにも必要です。なのでニコンのエントリークラスに感度設定がオートのみの機種が多いのは残念な訳で。特にE3700な。