なんか時代小説を読むことが多いなあ、と思う今日このごろです。

火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

火怨 下 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

火怨 下 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

で、こちら。
古代東北の英雄阿弖流為に率いられた蝦夷たちが、「自分たちも同じ人間であることを示すために」朝廷に戦いを挑み、圧倒的な戦力差の中二十数年もの間を戦い抜く姿を描く長編。
終盤の展開には何度と無く目頭を熱くさせられました。

でまあ、やはり隆慶一郎を読み始めたのが時代小説づいた切っ掛けな訳で。

風の呪殺陣 (徳間文庫)

風の呪殺陣 (徳間文庫)

新潮文庫講談社文庫から出ている作品は全て読んだんですが、それ以外の出版社から出ている作品がなかなか見つからなくて難儀していたり。そんな中やっと見つけたのがこれ。織田信長比叡山焼き討ちを生き延びた修行僧・昇運は信長を呪殺するための修行に入るが……
昇運が呪殺行の最中出会う亡者達の「地獄にいるからこそ、わしらは美しいのだよ」「地獄にこそ誇りは必要なんだ。誇りがなければ、生きてはゆけない世界なのだよ」といった言葉が深く印象に残る。