ニコン、フルサイズCMOSを搭載したフラッグシップ機「D3」
ニコン、1,230万画素CMOS搭載デジタル一眼レフ「D300」
ニコン90周年当日を過ぎてもなかなか発表されずニコン党をやきもきさせていた新機種がなんと二機種揃って発表。今日あたり発表になるらしいと今度こそかなりの信憑性をもって語られていたので仕事帰りにヨドバシなどにぶらりと立ち寄ってみたわけなのですが。(ここで今日のタイトル)
なにこの……なにこの……ええと、化け物?
今回ニコンのあまりの本気っぷりにはもう笑うしかありません。
D3はD2系までのXとHの区分は廃止してきたということなのでしょうか、これ一機で両方の用途に充分対応できるようにしてきたということでしょう。やはり注目点はニコン初のフルサイズセンサー搭載っつーことですが、それに付随する機能面でも注目点は数多いです。やはりDXレンズ装着時自動クロップ出来るのはかなり大きいでしょう。これはD2Xでクロップ機能が搭載された頃からいつかニコンがフルサイズ機を出したら搭載されるだろうと噂されていた機能でもあります。やはりこういうところは外しませんな。更にクロップ時は通常9コマ/秒の連写(これだけでも既に化け物レベル)を11コマ/秒に引き上げることが可能とか。画素数等のこともあるので単純比較は出来ないものの、この時点でスピード面では1DMARK?系を超えています。
更に超高感度対応として通常設定時ISO6400(ここまでが従来だと増感設定までしても上限レベル。設定さえ出来ない機種の方がはるかに多い)、増感時に至ってはなんとISO25600……もうここまで来ると特殊撮影領域と言っても良いでしょう。ほとんどの人にとって未知の領域と言って良いのでは。あとは、実際の画像がどこまで実用に足るかですが、考えてみればフルサイズ1200万画素といえばほぼEOS5Dと同等なのですな。それに加えD80以降だんだん性能を上げてきたニコンの高感度技術を考えれば相当の領域までは期待出来るのではないでしょうか。
D300はヨドバシの告知に「DXのフラッグシップ」とあり、前D200の後継としてだけでなく、かなりの部分D2系の後継的要素すら含んだ半ランクアップ機でもあるようです。画素数は増えたものの、先日発表になったソニー製新型センサーを搭載と思われることもあり、従来より高感度の性能アップにも期待したいところです。一応設定的には通常ISO100〜3200、増感6400となっており、D200よりは幅広くなっていますが。ただ、バッテリー周りの仕様がやや煩雑な感もあり、バッテリーパック付きが基本みたいなことになりそうにも思えてしまいますが。しかし、それ以外の部分ではもうどこをつついても文句のもの字も出そうにありませんが。
さらに共通部分としてはニコン機では初のアクティブなゴミ取り機構の搭載や2モードのライブビュー等がありますが、その辺は実際に出てみないとといったところでしょうか。ゴミ取りに関してはほぼ「オリンパス以外は付いてるだけ」みたいな言われ方をされますが、さてニコンはどうか。ニコンなら使い物にならないものは搭載してこないだろうと期待したいところですが。

……とまあえらく書きまくってしまいましたが、買うかどうかはもう全く別の問題ですなー。D3ヨドバシ価格で¥578,000 (税込)http://www.yodobashi.com/enjoy/more/i/74521361.htmlって……もう憧れて見上げるだけですわ。D300ならまだ現実的ですが、やはり高価には違いなく。私としては、現実的には手の届きやすいD二桁機、D90(予想)あたりに期待しておくことにしましょう。

しかし、それでも言いたい「ニコン党でよかった」

8/29追記:D3にはゴミ取り無かったんですね。あとD300も感度ISO200スタートでした。ということはその分高感度には強いのかな?
あとD3のISO3200や5000のサンプルが出ていますが、それ見る限り相当なものです。3200常用も状況次第ではアリかも。最大増感だとどんなものでしょうねえ。買えないけどなー(泣