http://www.nikon.co.jp/main/jpn/whatsnew/2009/0414_d5000_01.htm
ニコン、バリアングル液晶搭載のエントリー一眼「D5000」
ニコンの新しいエントリー機「D5000」が本日ついに発表。これは……かなり、いや相当に良いと言わざるを得ないように思われます。
基本的にはD40D60系の後継機ということになるようですが、最大の特徴はやはりニコンのデジタル一眼としては初搭載のバリアングル液晶モニターでしょうか。
可動部が機体の下部に設置されていて、回転も可能なので縦横自在に使えるようです。画面サイズが2.7インチなのはバリアングルとのトレードオフなので仕方ないでしょう。
それにしても、これほとんど中身はD90に近いですな。1200万画素CMOSセンサーに10万回レリーズテストクリアのシャッター機構、マルチCAM1000センサーの11点AF(3D-トラッキングAF搭載)、格子線表示可のファインダー、Dムービー、秒4コマ連写etc……逆にD90に対し足りないのは92万ドット高精細モニター、ペンタプリズム、サブダイヤル、上面液晶画面、ボディ内AFモーター、縦グリetcといったところでしょうか。そういえば、これまでのD40系では使えなかったリモートコード(D90と共通)が使えるようになっているのは良いですな。
AFに関しては、シーン認識などの応用でオートエリアAFが進歩しているらしいですが、どの程度使えるようになってますかねえ……私はD90まではオートエリアはほとんど使ってませんが。ただ、D90での11点でも、3D-トラッキングは私的には非常に使えるのでこれが搭載されているのは非常に有り難いかと。
D40D60までのこのクラスの弱点だったのが「3点AF」でしたが、これにより大きな弱点が解消され、さらにクラス最高レベルのAFを手に入れたと言えるでしょう。
あと、新しいところではレリーズモードに「静音撮影」というのが加わっているのが目を引きます。どういった仕組みなのか、どの程度の効果なのか興味深いところです。

ともあれ、これでニコンDXフォーマット機はD300D90D5000で同系列1230万画素センサー3兄弟とでも言えそうなラインナップになった訳ですが、このD5000には単なるエントリー機とは片づけられないポテンシャルを感じます。特にバリアングルモニターや静音撮影モードは状況によってはD3、D300等以上の存在価値を主張し得るのではないでしょうか。
流石に、今回は即購入とは参りませんが……D90もあることですし。しかし、実機を手に取ってみて、かつ値段がこなれてきたらかなり気持ちが揺らぎそうではございます。ことによるとオート撮影領域では上位機種を上回るパフォーマンスを見せるかも……何はともあれ、極めて魅力的な新機種を出してきたニコンに拍手。

……ただ、ニコンの常として、ネーミングだけは謎だよなあ。四桁名はいいとして、なぜ5000から?

http://www.nikon.co.jp/main/jpn/whatsnew/2009/0414_afs10-24_02.htm
ニコン、超広角ズーム「AF-S DX 10-24mm F3.5-4.5」
こちらは同時発表になった新レンズ。流石に今回は18ミリスタートの新標準ズームではありませんでした(笑)。
初のDXフォーマット用レンズだったAF-S DX Zoom-Nikkor ED 12-24ミリ F4G(IF)のある意味リニューアル版のような位置づけでしょうか。広角側が2ミリ短くなり、F値が固定から可変式になりました。
広角側が広くなったのは無条件で歓迎されるでしょうが、F値可変は賛否ありそうですな。しかし、価格的には12−24ミリより相当安くなっているようです。(それでも定価で10万超え、VR18-200ミリの出始めの頃と実勢は同じくらいかな?)
ともあれ、DX派で広角好きな人には新たな選択肢が増えたと言うことは出来そうです。

ニコン、「D40X」「D40」に新バッテリー対応のファームウェア
D5000登場に伴い、D40系に使用していたバッテリーもリニューアル。その新バッテリーを旧機種に使用した際に、撮影可能コマ数が増加する新ファームだそうです。細かいとこだけど旧機種使いには有り難いですね。