※今回の内容は多少毒分多めですのでご注意下さい。

先日ニコンからD700の発表があり、片や噂だけが先行しなかなか発表されないキヤノンEOS5D後継機の話題など、ここ最近のデジ一の話題といえば耳タコ状態になるほどフルフルフルフルとフルサイズの話ばかり。近頃は下火になってきたように思われたデジ一フル収束論者も雨後の竹の子のごとくわらわらわき出てくる始末。
そもそも、あちらこちらでAPS-C終了だのとか言ってる奴はD40とか持ったことあるのか。
持ち比べてみれば一目瞭然だが、ここには明らかにフルサイズとは違った価値観がある。優劣ではない。ただ厳然と違う。
それにフルがエントリー層の価格帯まで降りてきたとしても、より小型(レンズ含む)なAPS-C機が並んで置いてあればこのクラスを買うであろうユーザーの多くは軽快なAPS-Cを選ぶだろう。
高画質のためなら重くてもいいという価値観に無批判にしがみつく奴だけがAPS-C終了を騙る。
別にフルを否定はしないよ。選択肢が増えるのは大歓迎。ただフルに代わってAPS-Cという選択肢が消えるのは大迷惑なだけ。
「多少重くても高画質のために俺はフルを選ぶぜ!」
いいじゃん、立派じゃん。でも、それはある程度自発的に奥まで踏み込んだ中級以上のことだろう。自分の閉じた価値観を他人に押しつけないでもらいたいものだ。
ある程度の水準の写りをしてくれて小型で軽量にできるAPS-Cは充分に主流であり続けることができると思う。
それに筐体の大型化を必然的に要求するフルサイズはその点だけで時代に逆行した(少なくとも一般層向けとしては)フォーマットだとさえ言えるかも知れない。
誰もが高画質であれば大きくても重くても気にしないなんてことは無い。むしろ逆だろう。
一般的には必要充分で軽快なAPS-C、重いがより高画質を求めたい人のためのフル。今は両方がちゃんと選べる。これでいったい何が不満なのだろうか?